こんにちは。翡翠です。
今回の記事では以前お話した声優のお仕事の経歴についてお話します。
声優の仕事、というと真っ先にアニメやゲームのキャラクターの声をあてる、洋画の吹き替え等を思い浮かべる方も多いと思います。
私はフリーランスで声優の活動をしています。
なので、お仕事はすべて自分で契約をしています。
ですが、アニメやゲームや吹き替えなどは一般公募はほとんどありません。
最近は少し増えてきたように思いますが、事務所に所属していない人が応募できるものはまだまだ少ないです。
なので、自分を知ってもらう意味も込めて都内のライブハウスでライブをしたりしていました。
ライブハウスでライブ、というのはいわゆる「地下アイドル」というものですね。私はこの言葉はあまり好きではないので「ライブアイドル」と呼んでいます。
元々は自分を知ってもらうために始めたことですが、今ではやっていて良かったと思っています。
ライブの主催者さんやライブハウスのスタッフさん、出演者のアイドルさん、見に来てくれているお客さん・・・たくさんの人に出会いました。
そして、応援してくれるファンの人にもたくさん出会いました。ひとつの夢だった、自分の曲を持つことも出来ましたし、これも夢でしたが自分のバースデーを祝うライブもやることが出来ました。
元々、歌う事も好きだったので、ただ歌えたらそれでいいと思ってました。
何度も言いますが、自分のことを知ってもらえたらいいと。
でも、ライブをしていって、他のアイドルさんとかお客さんとか見てるうちに、「自分だけではなく、見てくれている人も楽しいと思って欲しい。」と思うようになりました。楽しんでもらうためにはどうしたらいいか。すごく悩みました。今もそれは私の中での課題となっています。
それでも、やっていてひとつ、わかったことがあります。
「自分が楽しんで歌っていなければ、見ている人を楽しませることは出来ない」ということ。
ライブは5年ほどやっていましたが辛くてお休みをしていた時期もあります。2回ほどですが。ライブを始めて3、4年目あたりでしょうか。
理由は仕事だったり、体調のことだったりいろいろあるのですが、歌うことが辛くなってしまったのです。ショックでした。「まさか自分がこんなことを思うなんて」としばらく落ち込んでいましたね。
あんなに歌うことが好きだった自分が、「つらい」なんて思うわけないと思ってたのです。
いわゆる、スランプというやつかもしれません。ブログやツイッターでライブの告知をしたり、自分が思いつく限りの自己アピールをしていたのに、中々お客さんがつかなかったり、ライブの最後に出演者全員がステージや客席に出て自身のグッズやCDを売る「物販」という時間があるのですが、そこで他のアイドルさんにはお客さんがいるのに、自分のところには誰もいなくてぽつんとしていたり・・・。
それは、自分の自己アピール力が足りていないのだと思いますが、その頃の自分はどうしたらいいのかわからなくて迷走していたのです。
原因は、消極的過ぎて、あがり症だったからかもしれません。そして緊張しすぎて何を頭が真っ白になり、歌詞を忘れてしまうという失態を恐れて、「歌うことを楽しむ」事を忘れていたからだと思ってます。完璧主義で歌詞を忘れることはありましたがそれが許せなかったんだと思います。
難しい話になりましたが、なんでそれで続けていこうと思ったのか。と思うかもしれません。
それでも辞めずに続けて来られたのは、やっぱり歌うことが好きだから。そして、それでも応援してくれる人がいたからです。
今も緊張しますし、歌詞を忘れることも怖いです。でも失敗を恐れずに楽しむことをまずやっていこうと思ってます。
結果、好きだからと始めたことですが、自分の経験の糧になっているので、やってよかったと本当に思ってます。そして、ひとまずライブは卒業しましたが、まったく出来なくなったわけではないので、これからも機会を見つけてやっていこうと思ってます。
話がだいぶ長くなってしまいましたが、そういうステージに立つことも、声優の仕事だと思ってます。
実際、そこから声をかけていただいて声優オーディションの話をいただくこともありました。どこで誰が見ているかわからないから、自分をアピールできる場所をたくさん作ることは、道を繋げていくためにも積極的にしていきたいことですね。