養成所の現実

こんにちは。翡翠です。

このブログを読まれている方の中には、まだ養成所や専門学校などに行っていなくて、これからの進路を考えていらっしゃる方もいるかもしれません。

と、言うことで今回はそういう方の為に少しでも参考になればと思い、養成所の実際の雰囲気や授業内容などについてお話したいと思います。

まず、授業内容ですが、私が通っていた養成所(仮にAとします)の内容なので、他の養成所では少し違うところもあるかもしれません。

ですので、参考程度に考えていただければ幸いです。

でもどこの養成所でも大方同じだと思われます。

養成所に入って、最初に教えていただくのは発声練習やストレッチ方法などです。

正しい発声方法や呼吸方法などを身に付けないと、喉を痛めてしまう原因になります。

そして、毎日必ずレッスンの前に学んだ発声方法、ストレッチなどをしてからレッスンに入ります。

そういった基礎を学びながら、滑舌練習に入っていきます。

「外郎売」とか、アクセントだとか、そういった発声技術を学んでいきます。

よく、養成所などへ将来行きたいけれど、今のうちから何かをしたい。何をすれば良いですか?とか発声練習の方法を教えてください等、質問を受けます。

発声技術については、養成所へ入る前からはやらない方がいいです。というかやらないでください。

何でかというと、独学で発声技術を学ぶと、客観的に見て指摘をくれる人がいないため、それが正しいものなのか判断できず、間違ったアクセントで覚えてしまったり、癖がついてしまうためです。一度身についてしまうと、直すのがものすごく大変です、人によっては一年くらいかかってしまうこともあります。声優になるために勉強しているのに、そんなことに時間を費やすの本当にもったいないですし、無駄です。

また、クラスの雰囲気についてですが、私が通っていた時は1クラスおよそ30人くらいでした。

ですが、演技や発声練習などについて、お互いに「もっとこうしたほうが良いんじゃないか」など意見し合い、切磋琢磨していました。だからといってピリピリした雰囲気というわけではなく、皆仲が良く、レッスン終わりには皆でご飯を食べに行ったり、自主稽古などをしていました。

確かに、同じ夢を目指すライバルではありますが、仲間でもあり、他人と協力して何かを成すことは将来現場へ行った時も役立ちます。

だからといって勘違いしてほしくないのは、あくまで「ライバル」であること。

学生時代の気分が抜けず「お友達」感覚でいるとあっという間に追い抜かれてしまいます。

仲間だけど、その人を追い抜く、蹴倒すくらいの勢いがないと、あっという間に差をつけられてしまいますので、気をつけてください。